third call

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「で、ここはどこよ?」 沙里奈が目の前にいることにもビックリだが、俺としてはこの快適な空間の方が気になる。 まぁ、こいつが居るってことはロクな場所では無さそうだが。 「そうだな……。この世とあの世の境目、とでも言っておこうか」 なるほど。 この世とあの世の境目。 ……ん? 「ちょっと待て」 「どうした?」 「なんで俺がここに居る?俺はまだ、死んじゃいない」 「あぁ。私が連れてきた」 恐ろしいことをサラッと言ってくれるね。 「連れてきたって……」 「こうでもしないと話す機会が無いからな。もっとも、連れてきたのは魂だけだし、まだあっちの世界にはいってないから安心しろ」 いや、体は無事でも魂抜かれてるんだから、実質死んでるのと変わらないだろ。 何してくれてんの?この娘っ子は。 「何ならこのまま持ち帰ろうか?」 ニヤリと死神のような笑みを浮かべる沙里奈。 「やめなさい!」 「あはは。冗談だよ」 お前は本当にやりかねないから怖いんだ。 持ち帰るとか言うな。 「まったく……。あの世の人間が現世に干渉していいのかよ?」 「本来はいけないさ。だが、私は大天使。それなりの地位と権限がある。それを使わない手はないだろう?」 職権乱用っつーんだよ。そういうのは。 大天使なら尚更やっちゃダメだろうが!
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