fourth call

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朝一番に煎れたコーヒーを啜りながら朝刊を読むというのが、最近の日課になりつつある俺。 朝刊を読んで世界情勢や日本の現状を把握し、コーヒーの香りを楽しみながら、明日を担う若者として自分が今何をすべきかを考える。 違いの分かる男。豊口悠二。大学生。 え? そんなお寒い言葉は要らない? そういうことは思っても言葉にしちゃいけないんだよ。 けっこう堪えるから。 しかしこうして新聞を見てみると、政治家の不祥事や凶悪犯罪の記事がある一方で、アザラシが川に現れたとか大根がアスファルトを突き破って生えてきたとか書いてあって、日本が平和なのかそうじゃないのか分からなくなってくるな。 まぁ平和なんだろうけどさ。爆弾は降ってこないし戦車は走ってないし。 でも、アスファルトを突き破って生えてきた大根の話なんて、全国紙で報じる必要ないと思うんだよね。 いいじゃん。漬物にして美味しく頂けば。 俺なんて大天使に知り合いが居るんだよ? そっちの方がよっぽど珍しいと思うんだけどなぁ。 そんなくだらないことに思考を巡らしていると、階段をトタトタと下りてくる音がした。 美咲の奴が起きたみたいだな。どこぞの寝ぼすけチビとはえらい違いだ。 お兄さん嬉しいぞ。 まぁ一瞬そう思った俺なのだが、 「おはようございまーす」 というほんわか声とともに入ってきた美咲の姿を見て、 「ぶはっ!!」 思いっきりコーヒーを吹いた。
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