fourth call

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「もう。デートなら他の所でして下さらない?ここは私の家なんだから」 その女性はニコニコしながら俺に言ってきた。 ということは……。 「美咲の……お母さん?」 「あら、娘のことをご存じで?」 間違いない。 この人は、美咲のお母さんだ。 「お母さ――」 言いかけて、美咲は自分の口を塞いだ。 「あら。あなたも美咲のことを知ってるの?」 知ってるも何も、目の前に居るのが美咲本人であるが……。 言える訳ないよな。 もう死んでるんだから。 憑依してるのは人形なんだし。 美咲もそう思って自分の口を塞いだんだろう。 「い、いえ。美咲さんの友達です!」 現状を打開するにはある程度の言い訳は必要か。 「まぁそうなの。じゃあそちらの方は?」 「わ、私のお兄ちゃんです!」 だからってその返しはどうかと思うぞ。 「あらあら、美咲も隅に置けないわねぇ。こんなハンサムなお友達が居るなんて」 いやぁそれ程でも。 「でも、座ったまま話をする姿はどうかしら?」 「……すみません」 慌てて立ち上がる。 相変わらずニコニコしながら話すのが、何だか恐ろしい。 「さ、どうぞ上がって下さいな。美咲も喜ぶわぁ」 ……この展開は何?
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