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来た
最初に来たのは〈ユール〉の連中だった
中々だった、見る限りでは5人
隆太『〈ユール〉もいい感じじゃん』
琢磨『おっ、〈仙友会〉もきたぞ』
〈ユール〉が来た方と逆側から〈仙友会〉が姿を見せた
俺『来たな…。義樹と元気だ…』
無言で俺らを睨んでいる
義樹と元気…
ダチの時より頼もしい面持ちをしていた
隆太『義樹、元気…』
隆太はか細い声を漏らした
懐かしかった
凄く…
でも今更仲を戻そうとは思わない
一度裏切られた仲だ
今はライバル
潰すことしか頭にない
理一『あれが…、義樹さんと元気さんっすか』
俺『そうだ』
理一『へぇ、俺でも勝てそうっすよ』
理一は意外にも冷たいことを言った
琢磨『お前がそんな言い方すんなんて珍しいな』
理一『ダチを裏切る不良なんて、憧れませんから』
理一は前、〈裟那滝連合〉に憧れてるとは言っていたが、義樹と元気は違うみたいだ
二人のことは軽蔑の目で見ている
大吾『喧嘩、始まるぞ…』
大吾の言葉で、2チームに視線を戻した
義樹と金田が睨み合っている
『!!』
『うぉぉぉぉぉぉ!!!』
〈仙友会〉が先に突っ込んだ
〈ユール〉もそれに対抗する
琢磨『凄ぇ…』
俺らは他人のチーム喧嘩を見たのは初めてなので、迫力を知った
〈ユール〉の勢力は〈仙友会〉に劣っているが、懸命に対抗していた
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