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凄かった
チーム員の数は〈仙友会〉が圧倒的に多いのに、〈ユール〉は頑張っていた
しかし結果は〈ユール〉の負け
〈ユール〉の下っ端が全滅した後の金田と元気のタイマンがヤバい
二人共ボロボロになってフラフラなのに諦めないで立ち尽くした
最後は元気のカウンターパンチが金田をとらえ、〈仙友会〉が勝ち、今に至る
目の前での、金田と義樹の会話が聞こえる
義樹『喧嘩はウチらの勝ち、潔くチームを解散しな』
金田『…』
義樹『わかったら返事くらいしろよ』
金田『ボソボソ』
よく聞こえなかった
しかし次の瞬間、金田は近くの角材を握り、義樹に襲いかかった
金田『死ねコラーーーー!!』
角材は義樹の頭に降り下ろされた…
義樹の顔には血が流れ、怒りの表情が見えた
義樹『この野郎…』
義樹は金田から角材を奪い取り、金田を何発も殴りまくった
隆太『グロ…』
その光景を見た俺らは開いた口がふさがらない
角材が折れて殴れなくなるまで、殴られた金田の顔は酷いものになっていた
生きているのか…
義樹『なめんじゃねぇぞ』
義樹は倒れている金田に唾をかけて、背を向けた
大吾『あいつ生きてる?平気?』
理一『死んでそうですよ…』
俺もそう思っていた
あんなにやられたら…
生きていられる訳がない
〈ユール〉のチーム員も金田から目をそむけている
誰もが、思っていた
金田『…』
金田は無言でピクッと動いた
そして口を開く
金田『解散なんて…しねぇ…』
義樹『あ?』
金田『解散なんてしねぇってんだよ!!』
なんと金田は立ち上がった
立っているのもままなっていない
義樹『やられ足らねぇか?』
義樹は金田の胸ぐらを掴んだ
?『先輩!!』
一人の少年が金田の肩を掴んだ
?『やめてください!!死んじゃいますよ!!』
義樹『邪魔すんじゃねぇ…』
?『今日は帰れ、殺人犯になりてぇのか』
義樹『あ?生意気な口聞いてっとテメェも…』
元気が義樹の手をとめ、義樹は元気の手を振り払った
義樹『帰るぞ…』
義樹が言うと〈仙友会〉はその場を退いた
その後金田は少年にもたれかかり、〈ユール〉もP公園から消えた…
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