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「くっ、仕方ない……あれをを使おう」
髭面の翁は目の前にある、小さなボタンに指を延ばす。
「駄目です! あれはまだ試作段階でトテモ実戦で使える物でわ……」
髭面の腕を抑える若い女性。
「そんなことは百も承知だ…だが今使わねば誰が使う! あれは放ってはおけんのだ!」
女性の腕を振りほどき、ボタンへと指を当てる。
「他に方法は無いのですか!?」
「あるやもしれん…だがもはや私にはこれしか思い浮かばんのだよ……許してくれ」
そして小さきボタンが押された。
「テラ・ワロス発信!」
こうして人類の未来は守られたのであった。
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