地面に縛られた少女と時間を気にする僕

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「異常なし」次に四角いテーブル「買い替え時だけど異常なし」パッとみ安物のタンス「タンスにゴンが見当たらないが異常なし」ここの主はいい加減な性格だな。ついでに言うと女性物の服は無かった。有ったとしても初な僕には調べられないが! 「あのさ、とりあえず私を解放してもらえない?」 後一回。 ベッドに横になった少女は何故か両手両足を縛られている。非常にソソルがそんな時ではない。 それ以上は僕が何を返しても、有無を言わせない瞳で睨んできて、貴重な回数は無駄に消費できないと、又しても訴える。 最大級に理性を働かせ、彼女をうつ伏せにしたりして、縄をほどく。 一時して作業を終えた時には、少女の長い髪が無造作に乱れていた。 それにしても暑い。 僕はベッドの脇に置いてあったリモコンを半ば無意識に引ったくり、運転のボタンを押した。 「ん?」 冷房の風で心を癒していると、肩辺りをつつかれる感触にキツツキでも居るのかと触れる物を捕まえて、振り反る。 そこには口パクで「窓を閉めろ」とジェスチャー付きで指示してくる少女。 「自分でしたらいいのに」 そう僕が言うと、彼女はあしげりをしようとして、動かないことに気付き、変わりにボディーブローを僕に叩き込んだ。
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