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番外編 ガンブレード
魔女の騎士に憧れ、夢を叶えた男、サイファー。
物語冒頭から嫌な奴全開のサイファーですが、私は好きです。
むしろゲームを最後までプレイした方なら嫌いだと思う人は少ないかもしれません。
サイファー、ガンブレードを使ってます。
これはもちろん、ラグナの映画を見て騎士に憧れた影響です。
なら、スコールがガンブレードを使うのは何故なのでしょう?
二人は記憶障害によって、そんな理由など覚えていないかもしれません。
幼なじみの二人が、知らず知らずのうちに同じ武器を手に戦う。何かあるのではないかと考えてしまいます。
運命論を用いるなら、エンディングの時間圧縮されたイデアの家で、イデアとスコールが出会ったことにより、イデア(もしくはシド)がそうさせた…ということになります。ですが、ガンブレードという時代遅れの武器をイデアは一目で解ったのでしょうか。
他の可能性としては、スコールもラグナの映画を見ていたのではないか、と。もしかしたら孤児院でサイファーと一緒に見たのかも知れませんね。
ですがやはり、合理主義者のスコールが時代遅れの武器を理由もなく選ぶとは思えません。
ここで重要になるのが、スコールとサイファーは子供の頃からガーデンにいたということ。
G.F.での戦闘は青年になってからという制限がある為、ガーデンでサイファーと再会したときには少なくとも幼なじみであることは認識できたはずです。
そのサイファーがスコールにガンブレードを教えたというのなら不自然ではありません。
毎日のようにサイファーがスコールに稽古をつけ、ガンブレードの使い方を教える。
G.F.を使うようになり、お互いの過去を忘れてしまっても、毎日(つまり現在進行形として)行われてきた習慣は失われず、オープニングのように二人の稽古は続いてきたのでしょう。
稽古をする理由も、それが稽古だということも忘れて。
スコールが力をつけるにつれ、サイファーは卑怯な手を使ってでも勝ちにこだわるようになります。
それも重要なポイントでした。
オープニングでスコールは明らかにファイアによる不意打ちをくらっています。そして初めて傷を負いました。あの戦いは元々魔法を使わないガンブレードでの戦いだったことが伺えます。
サイファー、昔はスコールの良い兄貴分だったのかもしれませんね。
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