完結編 最後の願い

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完結編 最後の願い

先にも書きましたが、やはりリノアはリノアのままでいてほしい。 DISC4枚分の冒険をした結末が、そんなんじゃあやっぱり悲しい。 リノアがアルティミシアになってしまう。その未来は決定づけられたものだったはずです。 騎士を失ったリノアは、アルティミシアになる。 その瞬間は、エンディングのあのシーンです。 スコールとリノアが時間圧縮の世界ではぐれてしまったとき、彼らは再会することができなかった。スコールが、帰る場所を見失ってしまったからです。 スコールは時間圧縮された世界に取り残されてしまう。 そして、リノアは悪い魔女へと姿を変えて行くことになってしまう。 しかし! エンディングでは… 時間圧縮された世界で、スコールとリノアは再会します。 約束の場所。 それを夢という形で暗示し、スコールとリノアを導いたのは、アルティミシアだったのを覚えているでしょうか。 アルティミシアが二人に約束をさせたのです。 帰るべき場所で、再び二人が再会できるように。 少し整理しましょう。 圧縮世界でスコールと再会できなかったリノアは、アルティミシアになってしまった。スコールを失ってしまったのが時間圧縮された世界である以上、彼と再会する為には再び時間圧縮を行う方法以外は考えられません。 アルティミシアは時間圧縮にこだわり続け、その本当の目的を忘れてしまう。 だが、スコールを失ったという事実は、悪夢としてアルティミシアを襲い続けたのです。そしてその悪夢は、アルティミシアにジャンクションされたリノアも見ることになる。その悪夢は結果として、スコールとリノアに約束の場所を誓わせることになった。 そして、約束をした二人は圧縮された世界で再会を果たす。未来のリノアの願いは叶ったのです。 スコールは生還し、リノアは騎士を失わなかった。 繰り返される運命と時間は破られ、未来は変わる。 もう、アルティミシアは生まれない。 テラスの二人のあの表情は、その全てを理解していたのかもしれませんね。
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