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そしてアルティミシアはスコールと戦うことになります。
理性を失ったとはいえ、彼女はリノア。
スコールのことも、そのスコールが強いと思っているグリーヴァも記憶として持っている。
彼がSeeDであることももちろん知っています。
致命的に、そのSeeDが最愛の人であるということだけが解らない。
スコールを想う愛情は感情であり、その感情をアルティミシアは持ち合わせていなかった。
戦いは終わり、アルティミシアは敗れ去ります。
リノアは意識を取り戻しますが、彼女はもう倒された身、魔女の力を誰かに伝承すれば滅んでしまう身体です。
まだ消えるわけにはいかぬ。
倒されたリノアはそう呟きます。
その言葉の意味も、最後まで明かされてはいません。
ただ単純に、まだ負けるわけには、という意味ではないでしょう。
"負ける"ではなく"消える"わけには、と言っている以上、負けたことは理解している。
そこでリノアは、イデアのもとを尋ねます。
唯一の魔女の力となったアルティミシアの力を過去の魔女イデアに託し、全ての魔女の力を消滅させるためです。
魔女アルティミシアの手から未来の世界を救ったのは、彼女自身。
究極の救世主、アルティミシアになったのです。
イデアに力を託し、魔女の力を失うと、リノアは消滅してしまいます。
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