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そんなある日、オレはいつものように仕事から戻ると部屋の電気をつけた。
…今回は流石にキレた💢
彼女に貰ったジャケット
大切にしていたの皮のジャケット
変わり果てたボロボロの姿
ルナ💢
オレの怒りを感じたのか、ルナはベットの下に慌てて逃げ込んでいった
オレはベットの下に向かって毒舌を吐く
これどうすんだ💢
クソネコ‼
金で買えるもんじゃねぇんだぞ‼
ベッドの下から微かな声が聞こえた
🐱ニャー
ニャーじゃねぇ💢
そんな所に隠れてないで出てこい‼
🐱ニャー
こうなったら彼女はしばらく出てこない
オレはボロボロになったジャケットを眺めながら固まっていた
これ元に戻らないよな~
…彼女になんて言おう
そんな事が頭の中をグルグルとミキサーで脳味噌をグチャグチャにかきまわされたように混乱していた
…数分、数時間…どれ位の時間そうしていたのかは分からない
オレは深く落ち込んでいた…
沈黙だけが支配する部屋
トコトコと小さな足音が聞こえてきた
🐱ニャー
振り向くとそこには、愛くるしい眼差しを向ける彼女がいた
🐱ニャー
オレは溜め息と共に彼女の頭を撫でた
もういいよ
オマエだって悪気があってしたわけじゃないしな…
🐱ニャー
その顔…
🐱ニャー
ムカツクほど憎めない…
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