謎の敵

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皆が辺りを見回すと、数えきれないほどの狼の群れがいた。 「囲まれたか………」 ソルスが剣を抜きながら呟く。 他の兵士達も警戒しながら武器を構える。 狼達は皆の動きを見ながらゆっくり移動してる。 (野生の狼じゃないな) 動きからしてまず飼い主がいる。ソルスは察知し辺りを見回す。 (いないな……) すると、一匹の狼が飛び掛かってくる。 ソルスは完全に無防備。 だが……… 「甘いわぁ!!」 軽く横に動き、狼が着地した瞬間、剣で真っ二つにする。辺りからは歓喜の声が上がる。 「気を緩めるな!!」 ソルスが叫ぶとビクッとなり真剣な顔つきになる兵士達。 「出てこいや!!」 槍を構えながら叫ぶジン。 皆はジンが何を言っているか分からずただジッとジンをみている。 すると…………… パチパチパチパチパチパチッ 奥の方から拍手をする音が聞こえる。 そして影から3人の人間が出てくる。 3人とも、全身に黒いマントを着ており、顔があまり見えない。 「よく気付いたな。」 右にいる男が喋りだす。 「さすがは〝あの方〟が目をつけただけはありますねぇ……」 今度は左にいる男が喋りだす。 「お前らなにもんだ??」 剣を構えながらも質問するソルス。 「お主等に教える事は何もない。ソルス・ナーガとジン・ソウガスよ」
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