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知らない奴、ましてやとてつもなく怪しい奴から名前をフルネームで言われ、目を見開く2人。
「なんで名前を知っている??って言いたげな顔だな。」
右にいる男がニヤニヤ笑いながら呟く。
「うるせぇ!!黙れ!!!!」
考えている事を当てられイラつくジン。
「おぉ怖い。カリカリすんなって!!Ca足りてるか??」
明らかに馬鹿にした言いかたをする右の男。
あまり気が長い方ではないジンは、槍の切っ先を男に向け走りだす。
自分の射程範囲に入り、渾身の力を込め槍を男に放つ。だが………
「遅いなぁ……」
男はどことなくやる気のない声をだし、ジンの放った槍を指先だけで止める。
「なっっ…………」
驚くジン。その後、体が後ろに吹っ飛ぶ。
「ガハッ………………」
小さな呻き声をだし、空を舞った後、地面に叩き付けられ動かなくなる。
「ジン!?」
ソルスが急いで駆け寄る。脈はあり、気絶しているだけだ。
「てめぇ。今、何しやがった!!」
剣を構え、3人を睨むソルス。
「勝手にそいつが飛んでったんじゃねえの??」
ククッと笑う右側にいる男。
「殺す!!!!!!」
そう呟くと一瞬で男に近付き、斬りかかる。
流石に驚いた男は剣を抜き、ソルスの剣を止める。
キィィン
鈍い金属音が森の中に響き渡る。その後、男はソルスの腹に蹴りを入れ、吹っ飛ばす。
ソルスは一瞬、苦しそうな顔をするがなんとか着地する。
2人が睨み合っていると二つの馬車が近付いてくる。
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