-Ⅲ-

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「そんな所に居たら濡れてしまいますよ?」 突然リノの背後から声が掛けられ、傘が差し出された。 リノは驚き振り返って見ると、いつの間にかリノの後ろに、色黒で背の高い男が1人に微笑みながら立って居た。 「…貴方、誰?」 リノがキョトンとした顔のまま聞く。 男は眼鏡を上げ直すと、再び笑顔を向け答える。 「私(わたくし)、シュウの友人でオスカーと申します。本日、彼は御在宅でしょうか?」  
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