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私はもとから、同性愛者やゲイ、バイ、おかま、おなべに偏見はなかった。
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ただ自分に同性愛症があるなんて考えてもなかった。
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出会ったのは、精神病で悩む1歳上の女の子だった。
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彼女の名前は偽名の「るい」(偽名であっても仮名)。
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るいは私から見て、淋しい気持ちとか、そういう感情を見せない子だと思った。
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るいとは自分の話や精神的に落ち込んだとき、お互いを助け合ってた。
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しだいに僕は(少し前までは同性愛上、俺、でしたが今では僕、です)るいにひかれて思いを伝えることにした。
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るいの番号を知り、℡で告白しようと試みるがなかなかことばが出ない。
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それにるいは見た目は男前なのに声がアニメの声優なくらい可愛くて、よけい緊張して何も話せなかった。
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たぶん3回目くらいにかけた℡。
紙に「るいのことが好きなんだ」と書き、思い切ってそのことばを言った。
るいは、「うん。僕も真ちゃん(僕の偽名)が好きだよ」
と可愛らしい声でいった。
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その時のことはあまり覚えてないが、何も言わずに切っちゃった気がする。
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正直胸がいっぱいだった。
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ずっとだめだと思ってた小心者だから。
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その日から相変わらずな二人だったけど、るいは病気があるらしく、何度も病院へ行っていた。
るいは何度か「さよならしよう」と僕に言ってきた。
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僕はるいを手放したくなかったし、出来れば出来るかぎり手助けしたかった。
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