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『なんなのお前ッ!』
振り上げられる手に
未来はビクツいて
瞳を閉じた。
しかし、いつまで
経ってもどこにも
痛みは感じない。
ゆっくりと瞳を開けると
そこには、息を切らして
女の子が振り上げた手を
掴んでいる稚隼がいた。
『ち、稚隼ッ?』
『暴力はいけないんじゃないの?しかも、3対1だし。卑怯すぎる。』
『は、放してよ!』
バッと暴れる女の子の
手をアタシは放した。
そして、未来の隣に並ぶ。
『こんな卑怯なマネしてんじゃネェよ!未来が可愛いからってさ!ヤッカミ共め!!』
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