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『あー!コラァ!稚隼電話に勝手に出ちゃダメだって言ってるでしょ!?オモチャじゃないんだから―!』
電話で話している
稚隼を見つけた
奈々が怒りながら
叫んだ。
『ぅあー!ママが怒ったぁ!!』
稚隼は、外に逃げた。
ガタッゴトッ
受話器を投げ捨て。
『コラァ!逃げるなぁ!って…ハッ。も、もしもし!?』
我を取り戻した
奈々は、急いで
稚隼が投げ捨てた
受話器を拾う。
「くッ…。結婚おめでとう。それから、出産おめでとう。奈々。」
その受話器の中からは
とても懐かしい声が。
『え……シン!??』
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