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「おう。久しぶり。」
『ホントに…ホントにシン!?』
奈々は口元を抑えて
受話器を震える手で
なんとか持っていた。
稚隼は、そんな母親の
姿を不思議そうに
見つめていた。
「……俺だよ。」
奈々からの瞳からは
涙が溢れ出してきた。
『ママ?なんで泣いてるの?』
と、稚隼は母親に
かけよる。
『……ぅ~、ひっく。シンのバカァッ!今まで何やってたのよ。アホォッ。』
「…ごめん。やっとみんなに会える自分になれたんだ。みんなと会って…報告、ってか話したい。」
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