[続]

6/15
前へ
/380ページ
次へ
「…俺、日本にまた住むから。みんなは、今どうしてる?」 『大丈夫。みんなには、アタシから連絡するね。今どこにいるの?』 稚隼は、涙を流しながら それでも嬉しそうに 話す母親を不思議に 見つめ続けていた。 『…そっか。それじゃあ、来週の日曜なら落ち着いて会えるね。みんなには、アタシから連絡する。』 「…あぁ。よろしく頼むよ。」 『もうッ。ホントにずっと待ってたんだから!遅いよ。』 「…ははっ。ごめんな。あ~、マジで懐かしい声だな。会うの楽しみにしてるから。じゃあ、忙しいからまたな。」 そう言って電話は 切れてしまった。
/380ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3106人が本棚に入れています
本棚に追加