3106人が本棚に入れています
本棚に追加
「…俺、日本にまた住むから。みんなは、今どうしてる?」
『大丈夫。みんなには、アタシから連絡するね。今どこにいるの?』
稚隼は、涙を流しながら
それでも嬉しそうに
話す母親を不思議に
見つめ続けていた。
『…そっか。それじゃあ、来週の日曜なら落ち着いて会えるね。みんなには、アタシから連絡する。』
「…あぁ。よろしく頼むよ。」
『もうッ。ホントにずっと待ってたんだから!遅いよ。』
「…ははっ。ごめんな。あ~、マジで懐かしい声だな。会うの楽しみにしてるから。じゃあ、忙しいからまたな。」
そう言って電話は
切れてしまった。
最初のコメントを投稿しよう!