2人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
いつからだったかな｡
心を捨てて逃げるようになったのは｡
──────────────────
｢もう無理だよ｡疲れた｡｣
そう言って初めて付き合った彼と別れた｡本当に大好きで､何もかもが初めてで､これ以上の幸せなんてないと思った｡
だけど─｡
だからこそ不安にもなって意味もなく彼を傷つけた｡自分の不安を彼にぶつけて､相手の気持ちなんて考えてなかった｡
だから上手くいかなかったんだ｡一緒にいても安心できなくなって､互いに気を使うようにまでなって｡
あの最後に言った彼の言葉は､初めて聞いた彼の本当の気持ちだったのかもしれない｡
最初のコメントを投稿しよう！