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マーテル遺跡…
死んだ人間が安らかに眠れるように…。人形が悲しい子守歌を唄い続けた…。
「トマ…見張りが寝てるなυ起きな」
軽く頬を叩かれる感触…。トマが目を覚ますと彼らとは違うエクソシストが眼の前に立っていた。
「ダメだろが…見張りが寝てちゃυイノセンスが奪われるぞυ」
「申し訳御座いません…ジョーカー殿。」
大鎌を片手に、ジョーカーと呼ばれた青年は軽く溜息をもらすとトマの隣に座る。
「殿は…止めない?υ」
「癖みたいなものでこざいます。…こちらには…任務で?」
「いや、新入り見たくて。ホーム脱走してきたんだ」
「ウォーカー殿をですか」
コートから煙草を出しくわえると火を点けふかしながらトマに見せるとことわらられ苦笑いを浮かべだ。
「でもまぁ、神田に仲良い友達が出来てよかった」
「あれがでございますか?なか…悪いような」
「ん?…まぁ白黒で正反対だし。俺と新入りで紅白だな」
自分の髪を摘みケラケラ笑う相手にトマは苦笑いを浮かべ。
「それにさ、出会ったばかりでなれあう必要はないんだ、時間が解決する。まぁ、ヤルことヤッてるし」
「は?」
「何もないよ」
余計なことを話し口を塞ぐ
彼がここにきた理由は二つ。
ひとつはアレンを見ること。もう一つは…神田を見舞うこと。
寝顔をみおうと深夜訪れたのは先刻のこと。妙な物音が聞こえ部屋をのぞき込み例の現場を目撃した。
「(神田ならきづいてもいいようなυ)」
苦笑いを浮かべながら煙を吐く。
「気長に待とうか…仲良くなるの」
「はい…」
煙を吐きながら見上げ、星を見ながら子守歌を二人とも聞き入った…
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