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皆が寝静まった深夜…。だけど、耳を澄ませばマーテルから人形が唄う綺麗で悲しい子守歌が聞こえてきた…。
本当は…こんな時間に訪れてはイケないのだろう。
だけど…アレンは此処にいた。
寝ている彼を起こさぬよう体に跨り息を潜めゆっくり腕を伸ばして…
彼の首に手をかけた
どうしてか…それは多分本人にも解らない。だが…ゆっくりと両手に力を入れ首を絞め始めていた。
「神田…起きて下さいよ。じゃなきゃ…このまま…」
「…このまま…っなんだっ…クソもやしっ」
…下の方から声がしてアレンの身体が少しだけ揺れ。
顔を見ると神田が目を開け息を切らせ…アレンの手首を握り離させようとしていた。その様子を見てアレンは苦笑いし手を退かし息を整える神田の表情をみる。
「なんだ……もう起きちゃったんですか」
「ああっ!…言い訳は後で聞いてやる…今は退け」
「…いやですよ…」
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