ユガンダセカイ

†僕が君に願うこと† （ｱﾚ神）

「いやですよ。………ねぇ……神田？」

身を乗り出したアレンが神田に顔を近づけ見る。其の表情はまるで悪戯を行おうかと企む子供のような笑みで。

「神田は…僕のことをどう思っていますか…？」
「…何を今更…」

ちっ‥と舌打ちをし、神田は前を見据え睨み付けた。

そして彼から吐き出されたのは…

「何度でも言ってやる。…俺はお前が大嫌いだ」

拒絶の台詞。心底アレンをそう思っている表情で吐き捨てる。
それでもアレンの表情は変わらず…何かを考えているような笑みを神田に向けていた。

「お前みたいな甘ったれのもやし小僧は嫌いだ…虫酸が走る。…解ったんならさっさと……」
「嫌いって事は…何時かは僕のことを忘れてしまう…て事ですよね？」
「あぁっ!?」

言葉を遮断されたこと、そしてアレンがクスリと笑うことに神田は更に怒りを露わにした表情をみせた

……が
うっすらと開けられたアレンの冷たい瞳に神田は背筋に寒気が走ったような気がした。

目の前にいる人物が何を考え行動しようとしているのか…全く解らずにいたから…
ただ解るのは微かに口が動き何かを自分に向けて話していることだけ…其の意味は分からないけど…