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「よし!そうと決まれば進むのみ、いざ出陣!」
ゲームの主人公にでもなった気でいる兄を見て、小さくため息をつく。
「おばあちゃんが言ってたのは間違いないんだよね?」
林に入る寸前で念を押して聞くまほ
コクンと、頷くあんけん。
「…幼稚園の頃だけど。」
ボソッと呟いたその一言は、薮の中に足を踏み入れた音で2人の耳にはと届かなかった。
聞いていたら、絶対林の中は通らなかっただろう。
そしてあんけんの言葉を、いや、おばあちゃんの言葉を信じてしまったことを、後から深く後悔する3人だった。
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