第1章 ~最悪の出逢い~

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  ここ最近になって、自分の周りをうろちょろする燿梛にうんざり。   あまり人に関わらずに過ごしたい。 そう思っていた矢先の出来事だった。   「真緒~~」 「ウザイッ!!」   180を超える身長に部活で鍛えた肉体。そして、人懐っこい性格で燿梛はクラスで人気があった。 それに比べ真緒は、170いくかいかないかの微妙な瀬戸際。肌も白く、制服を着ていなければ女に間違われる事もしばしば。   嫉妬もあるが、別に気にしなければ済む話。 それ以前に真緒は他人とは違っていた。   「真緒~~」 「ッ!?」   突然後ろから抱きつかれ、ヤバいと思いつつ振り払えなかった自分を呪うしかない。   触れてる部分を通して、脳内に映し出される映像。   「燿……ちょっと来い!」   首に絡まる腕を引き剥がし、スタスタと前を歩く。そうすれば、燿梛も頭に『?』を浮かべながらついて来た。   2~3度遠慮がちにノックしてドアを開ければ、白衣を着た見慣れない男が……   「すみません、コイツ怪我してるんで看て貰えませんか?」 「えッ!?」   見慣れない顔だったが、白衣を着ているのだから保健医だろう。 保健室の前で突っ立ってる燿梛を無理矢理中に引きずり込み、真緒は保健室を後にした。  
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