カブ、降臨

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『わたしは一体…』 かぶはさらに誰も見ることのないナルシーな演技を続けながら、よたよたと歩き出した。 風は吹くこともなく、冷たくなった気温がかまとを震え上がらせた。 季節はもう九月の半ば…秋の夕方であった。 そしてその時、かぶに話しかける声があった。 『…これはこれは…白い妖精とは。』 『ええっ?!妖精!?私がっ??』 かまとは嬉々として後ろを振り返った。 そこには…
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