カブ、降臨

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柔らかな…でもない朝日が昇り、かまとの不気味に白い肌を照らした。 『う…うぅん。ここは…ど』 アティの真似もはなはだしいのでかまとのセリフを一部省略。 それからかまとはいやらしく立ち上がると、辺りを不気味な…本人はなまめかしいと思っている…目で見回した。 そこは、赤い大きな鳥居の見える神社だった。 辺りは堀に囲まれていて、人間たちの姿がちらほらと視界に入る。 『ここは、清らかなマナを感じるわね。ここにあたしのダーリンが待ってるのかしら?』 かまとはそう言うと歩き出した。 当然ながら、ピクシィであるかまとは普通の人間には見えないし、そのダミ声も聞こえない。 その時、バサササッと鳩の一団がかまとの前方に舞い降りた。 『いやーん!あたしのファンかしらん。』 『かぶだ。』 『かぶらだ。』 『朝飯だ。』 『でもまずそうだ。』 『ごるぁ!!今ぶすって言ったね!!!』 鳩たちのそれぞれの会話を勝手に解釈したかまとは、彼等が飛び立つより早く躍りかかった。 『焼き鳥にすんぞボゲェ!!あたしは肉は食えねえけど、マナ絞り出して飲み干すぞコラァ!!』 『ギャアアアア!』 『妖怪だ!』 『にずほぐだ!!』 鳩は狂ったように羽ばたき逃げようとするが、かまとの発した邪気が見えない障壁となって、かまとを中心にドーム状に広がっていた。 鳩たちの命運や如何に?!
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