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「お待たせ」
この発言と同時に上に止まっていた鳩が飛んでいった気がした
「兄ちゃん遅い」
「お前がはやいんだ」
カシオは既に妹に呆れている
「ファミレス行こう」
カシオの腹がぐうぐう鳴っている
腹の音がチューリップの歌を奏でているように聞こえたが
気のせいだろう
「兄ちゃんのお腹の音うるさい」
「知るか」
自分で鳴らしてるのではないのだから
そんなことよりさっさと飯が食べたかった
ファミレス内でカシオはメニューを開かず店員に注文した
カシオはもうこのファミレスは何回も行っている
常連客と言ってもおかしくないくらいだ
妹はメニューをみて何にするか迷っている
「はやくしろ」
妹はカシオを睨み付け
「うるさい」
このまま迷っていると兄がうるさいのでさっさと注文した
店員が向こうに行くとカシオは寝転がり
「来たら起こしてくれ」
そう言って目を閉じた
「ファミレスで寝るなばか!」
おてふきをカシオの顔面に投げた
「やめてくれ」
そう言って再び目を閉じ眠りについた
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