変わらない朝

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「おーい、零おはよー」 「あ、おはよ」 いきなり挨拶をかけてきたおっきな男に向かって挨拶をかえす 「ほら、急がないと遅刻だぞ。」 「ぇ?嘘!?まぢもうそんな時間なの。」 その後ろを僕は急いでついていく。 因みにこのおっきな男の名前は辻井 翔太(つじい しょうた)僕の幼なじみ。意外と面倒見がいいやつだったりもする。 「なぁー、零?」 「ん?どうかした?」 前を走ってた翔太が話しかけてくる。 「……いや、やっぱなんでもねーわw。ほら急がないと遅刻すっぞ」 なにか言いたげで気になる。一応僕は聞いてみる。 「ぇー…、気になるだろ言えよー。」 返事には期待してなかった。案の定翔太は 「まじでなんでもねーってば。気にすんな。」 人間そういわれると気になるのがサガだと僕は思いつつも無駄なので考えないことにした。 そんなやりとりをしてるうちに僕たちは靴箱についた。 僕たちはクラスが違うので靴箱の場所も多少違ってくる。 一旦入口で別れを告げてそれぞれの靴箱に向かった。 「翔太、さっきなにを言おうとしたんだろ…」 さっきのことがやっぱり気になってしかたがない。 次の瞬間僕は気になってたことが全部とんで真っ白になった。 「!?!?!?」 そこで僕が見たもの…それはあふれんばかりの手紙が僕の靴箱から滝のように流れ落ちる風景。 「しょ…翔太!翔太!ちょっときて、急いではやく!」 これはやばい非常にやばい。はやく片付けないと先生に見つかってまう。 「いきなり大声でよぶなって……うぉ!?なんだこれ(汗)」 「見ればわかるでしょ…手紙の山だよ。とりあえず片付け手伝って。」
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