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「いいですか⁉
ラーメンの命は麺とスープ!
麺は作るの難しいですけど、スープは時間をかけて丁寧に煮込めば粉末なんかと比べ物にならないですよ?
そんな半端なラーメン食べたくないです!」
早紀が早口で熱弁する姿を見て、花井は「やっぱりそう言うか」と苦笑いした。
「特別に指導しましょうか⁉
花井さんには何かとお世話になってるから、基本のスープ位なら……」
花井
「遠野ならそう言うと思ったよ。親父さんでも同じ事言いそうだ。
じゃあ簡単なレシピ書いてくれるか?
試作して持って来るから」
「父にも味見してもらいますよ」
早紀は意地悪く笑った。
花井
「え⁉そ……それは………」
ぷっ
アハハ!
二人の笑い声が誰も居ない店内に響いた。
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