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ある日の午後。
勘太郎はいつもの様にお昼を食べて、でがらしの明らかに水に見えるお茶を一杯だけ飲んで、空を見上げていた。
今日はぽかぽかしていてとてもきもちがよかった。
そのまま寝ていきそうになった。
うとうとしていて勘太郎にはもう周りが見えないくらいになっていた。
そこに春華がスギノ様の家から帰ってきた。
スギノ様には珍しく、美味しそうな団子をくれたのだ。
「、、、。スギノには珍しいな、、、。」
それを勘太郎に渡そうと勘太郎に声をかけた。
「勘太郎。旨そうな団子を貰ったぞ。」
「、、、。」
「勘太郎?」
「、、、。」
勘太郎からは返事がなかった。
一瞬血の気がひいたのがわかった。
「勘、、、!!!」
慌てて春華は勘太郎のかたを叩こうとした。
すると、、、。
「すー、、、。すー、、、。」
可愛く小さな寝息が聞こえてきた。
春華はほっとして座り込んでしまった。
そして目の前にいるちっちゃくて可愛い兎の様な勘太郎を自分の体でそっと支えてあげました。
一生守ってやるよ、、、。
春華は勘太郎の寝顔を見て思うのでした。
end
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