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「―――――。あ。」
勘太郎の拍子抜けの声が部屋に響いた。
「・・・・・・・・・・・。」
青い沈黙が二人を包む。
そう、勘太郎は割ってしまったのだ。
彼、春華の大切な大切な硝子細工を。
―――――――――。
というわけで、その後、勘太郎は春華に襲われ、新しい硝子細工を買わされる羽目になった。
「春華はるかっ!!早く行こーよ!!!」
きゃっきゃっとはしゃぐ勘太郎。
久々の外出出来て、尚、彼とも一緒で嬉しいのだろう。
勘太郎の綺麗な髪が赤い瞳を余計に綺麗に見せる。
はしゃぐ勘太郎にキュン死しそうな春華はとにかくそのトキメキを隠しながら歩いていった。
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