駆ける狐

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「それにしても高速を使えないのはきついな」 僕はボヤきながら時計を確認する。 時刻は昼の12時を過ぎている。 高速を使うと車体の記録が残ってしまうので、下をひたすら走るしかないのだろうが…久々の運転なので僕は少々疲れたかけていた。 休憩もかねて僕は途中のコンビニに寄り昼食のパンとコーヒー、それと煙草を買って車で食事を済ませた。 そして車を走らせてから更に6時間が経過した頃、やっと目的地の青森県に入る事が出来た。 長時間の運転に疲れたが溜まっていたが、どうしても今日から始めないといけない仕事があるので急いでコンビニで地図を買い急いで目的の銀行まで車を走らせる。 更に駅前から1時間近く走ると、やっと目的地が見えてきた。 「良かった、まだ開いてる」 僕はATMがまだ動いてる事を確認すると、車を少し離れた場所に路駐しエンジンを切って辺りの様子を伺う。 窓口はもちろん閉まっている為あたりに人気は感じられない。 僕は座席を倒し煙草に火をつけた…。 相楽にメールで到着したとゆう事を伝えると僕はひたすら、あるものの有無を確かめる為にATMとにらめっこしていた。 しばらくすると、それは音も無く現れた。 中からは肉付きのいい筋肉質の男が現れて、ATMに入って行った。 ATM内で銀行員と思われる男と話しをしてから男は黒いバックを持って警備員は車に乗り込み、見えなくなった。 どうやら今日は現金は回収する日らしい。 僕は回収の時間と警備員の特徴、銀行員の帰宅時間も事細かくメモをとり車を出した。 必要以上現場にいるのはやはりきつい。 当初はどこかビジネスホテルに宿泊する予定だったが念には念をいれ、変装してカプセルホテルに泊まる事にした。 明日から同じ事を何週間にも渡って実行するとなると流石に気が滅入るが計画成功を夢見て僕は深い眠りについた…。
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