生から死へ…

11/14
前へ
/67ページ
次へ
『で、どんなアクセにする?』 と光が歩きながら聞いてきたので音門は 『何がいいかなぁ?わりぃまだ決まってないや。』 『氷ちゃん策無しで提案したのぉ~。』 『ぅんまぁ…、じゃぁペアのプレスレットはどうかな?』 『あれ、何故にブレスレット?ペアリングとか他にもあるのに。』 『いゃ、何となく。ただ、指輪とかネックレスとかはさぁ、みんなやってるから変わった物が良いかなと思ったんだが、定石通りの方がよろしかったかな?』 『そんな事ないょ。なしてなんかなと思っただけ。氷ちゃんの意見がいいよ。』 『そぉか。』 なんて言っているうちに店に着き、買う物は決まっていたのですぐさまブレスレットコーナーへ向かう。 お互い学生と言う身分なので高過ぎないけど特徴的なのにする事にした。 買い終わり店を出ると既に12時を過ぎている。 『もうお昼だね。何か食べに行こっか。』 彼は光に聞いた 『だねっ。何にする?』 『う~ん、そばなんてどう?ここの近くに最近お店が出来たらしいが行ってみるか。』 『そば!ぅんぅん、いいっ。そば♪そば♪そば♪』 ここで言っておこう光は別におかしくなった訳ではない。ただ…、そばが大好きなだけである。どの位好きかと言うと、学校に持ってくる弁当に週2日以上そばを入れて来る位だ。 一度音門は「伸びてないか」と聞いた事もあるが「このそばは伸びにくいし伸びても美味しいよ♪」と言われたことがあるくたいだ。そう言われてしまってはどうにもならない 『そうだ、そこ行く前にケーキ買ってこ。』 『なしてだ?』 『氷ちゃん自分の誕生日も忘れたの?いやだねぇ~。』 『なるほどね…って覚えとるわい。て事は水曜日はやっぱりあれか?』 『ぅん、ごめんね(涙。日曜日しか暇が取れんの。』 『そか、仕方ないさ。さ、買いに行こうか。』 あれとは、光の習い事の事である。まぁ、実はなんだが光はちょっとしたお嬢さんなのでいろいろと習い事をしている。お茶やら花やらを… 昔は毎日あったんだが彼と付き合った頃から光の母親が日曜日だけ空けてくれるようにしてくれたのだ。なんといい母親なんだか。
/67ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加