生から死へ…

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時にすると西暦2144年6月19日金曜日6時限目『世界史』の授業中 場所にすると2年7組の教室 金曜日6時限目と言う週末直前特有の気だるさに襲われ欠伸をしている男子生徒がいる…彼は音門 氷牙(オトカド ヒョウガ)である 気だるいとは言う感じはするもののちゃんと授業は聞いてるし、ノートもとっているみたいだ 彼の一年時の定期テストは毎回総合3位以内には入っていた事がちゃんとやっている事示してるだろう。 まぁ、周りがやらないのもあるがそこには触れないあげよう。 実際授業は何をやっているのかと言うと世界史である。 内容はここ100年間の近代史。 2019 世界恐慌(1929年のに比べると小さい物だったので小恐慌と呼ばれる)  小さい物とは言え世界の経済バランスは崩れアメリカは対策に出遅れ悩み日本は不況に拍車を掛け中国、ロシアは元の共産で上手くやりくりしEU諸国は加盟国や周辺国で難をしのいで経済力を高めた 2025 小恐慌を契機にEU加盟国とその周辺国を統一しブリュッセルを首都にヨーロッパ連邦(the E.U.)の独立を宣言  独立はアメリカ及びアメリカよりの国を除きこれを容認  小恐慌により経済が傾きかけてたアメリカはヨーロッパの経済力が統一され地球の主導権を握るのを恐れ《the E.U.はヨーロッパ民族を無理に統一し且つ経済を独占しようとしている》名目で解体を要求して宣戦布告  この戦争をアメリカ独立戦争と立場が逆な事にちなみ逆独立戦争と呼ばれる 2028 学者ミハエル・アインシュタイン(独)の研究グループがロンドンの研究所『μυσειον』(ムセイオン)で重力子を観測及び研究がなされた 2033 学者ミハエル・アインシュタイン(独)、学者永若 健太(日)、学者マリー・メンデル(チェコ)、学者アレクサンドル・ピタゴラス(ギリシア)、学者バーバラ・ケプラー(米)らを主とした研究チームを結成し統一場理論の完成を目的にロンドンのムセイオン研究所で研究開始 2034 米の経済不振とヨーロッパが一つになった事が相まって米敗戦により逆独立戦争は終結  この間日本は憲法に則り参戦を拒否、だが表向きには米に物資を供給をして、しかしその裏ではE.U.にも戦後のある条件付きで供給をしていた。そして、この物資供給を利用し失業者を減らすことができ不景気を打破する
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