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…とまぁこんな感じの授業である
実際歴史を知って何の意味があるのだろうかとみんな思っているだろう
いくら学ぼうとも人類は過ちを繰り返すのに…
だが、みんなのその思いをよそに教員はひたすら説明を続ける
―――キーンコンカーンコン♪
『じゃあ、今日はここまで。週末に復習しておくように、月曜日に小テストをするからな。』
そう教員が言うとみんな定番のリアクションをとる
『えぇ~↓↓』
『そんなの聞いてないよ~』
と誰かが言う
すかさず教員は
『当たり前だ!今言ったからな。ちゃんとやれよ橘!じゃあ以上終わり。号令ー!』
『きりーつ、きょーつけ、れー』
授業は終わった
しかし、月曜日に小テストが行われないとはこの時誰も予測していないだろう
ちなみに今怒られた彼はのは橘 直幸(タチバナ ナオユキ)音門の親友だ
いや、悪友と言った方が正しいだろう
担任の教員がすぐに来てホームルームが始まったが特に連絡もなく早く終わった
音門が帰ろうとしている所を橘が呼び止めた
『お~い、氷牙これから暇か?ゲーセン行こーぜ』
『いや、すまん、これからはちょっと…5時頃だったらいいが…』
『そうか、そうだよなお前…』
全部を言う前に音門が橘の口を塞いだ
『それ以上はいい!じゃあ、5時に駅前のゲーセンでな。』
音門はそう言って1組の方へと走り出した
余談だが、この校舎造りは6組からの方が玄関に近いなぜ1組かと言うと単に彼は人をまたせているからである。
友達ではない。友達なら橘と帰ればいいだろう。
ならなぜ?理由は言わなくても分かるはずだ。
いきなり物語が始まってしまったので1組に着くまでに音門と言う学生について説明しよう
血液型AB型、外見は男にしては少し長い黒髪(まぁ、高校生だから黒は当たり前だろうが)に身長172cm程で、体型は痩せても太ってもいない、あと眼鏡を掛けているが伊達ではなく本物。視力は左0.01未満、右0.3、極端に左目の視力が悪いためコンタクトを入れている
そんな説明をしてたら彼は1組に着いてしまった。
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