生から死へ…

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4時58分…駅前のゲーセン 『ふぅ、間に合ったか。ゲーセンか…どうせまたV.B.やるんだろうな』 ちなみにV.B.とはReal Virtual Company(通称RV社)が開発したヴァーチャル・バトルの略称で3年前に店頭に並んでからトップを走り続ける今世紀最大の人気NO.1アーケードゲームだ 内容はと言うとプレーヤーの動きを読み取る機械に入って仮想空間のキャラを動かし敵を倒すものだ 今の主流は世界中に張り巡らされたネットワーク経由で様々な人との対人戦である ちゃんとランキングもあるのだ そうこうしている内に橘が来た 『お~ぃ、お前早いな。かの…グフッ』 全てを言い切る前に音門はスクリューパンチをかました 橘は悶絶している どうやら橘に彼女の話をされるのが無性に腹立たしいらしくいつも言わせない ちなみに橘は彼女との共通の友達ではない事を強調するよう頼まれたのでここに宣言しておく 『フンッ、ギリだったがな。で、どうすんだ?』 『どうせ、か…いや、止めて置くもう殴られたくないからな。V.B.やるに決まってるでしょ』 どうやら橘にも知恵があるらしい 『またかよ!』 『それはないぜ音門よぉ~、初代殿堂入りプレーヤーのくせして』 そう、彼が初代殿堂入りと言うのは3年前に店頭に並んで以来負けなし、世界ランク1位を独走だった。しかし、今年に入ってRV社は同じ人がずっとでは面白くないと言う事で俺を殿堂入りにしてランク1位を譲らせた もちろん、ただとは言ずにただでこのゲームが出来るとように手配してくれたみたいだが実際は昔よりやらなくなったのが現実である なにせどんだけ勝っても世界ランクに反映されず、ただ連勝記録がギネスに更新されるだけだから楽しみもあったものでもないからなのだ
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