生から死へ…

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『何ボーっと突っ立ってんだよ。早く行くぞ音門!』 『あぁ、すまない。行くか』 そうして中に入ると何やらそのゲーム機のあたりがやけに騒がしい 「どうしたんだろう」二人が近づいてみると… どっかの国の人が対人戦における勝ち抜きモードで挑戦者を求めて挑発しているのだった(その場にいるのではなくネットでつながれたテレビ電話のようなものの画面で) どうやらその男は運良くランカー(世界ランクで上位500以内の事)が居ないので弱いプレーヤー相手に自分が強いと思いこんでいるようである 挙げ句の果てに、殿堂入りしたやつになんか負けないなんぞ言っていた 『おいおい、あんな事言ってるぜ音門。どうすんだ?受けて立つのか?』 と橘が言うと音門は 『ああ、そうだな、あそこまで言われて黙ってはいられんな。まぁ、いっちょやってやるか。ただ、俺が出て倒すのはつまらないな』 『何だよそれ、お前が出ないんだったら意味ねぇじゃん。』 『違~よ、俺は出るが俺じゃなく見えるだけだ。考えはある。』 『はぃ…??????』 そんな会話を交わし音門はゲーム機に向かっていき、機械に200円を投じた。これはカードを忘れた、又は初回プレイの人が出来るようにコイン投入口がある そして、音門はゲーム機の中に入った(これはプレーヤーの動きをトレースする装置がゲーム機内にある部為) 中に入るとまずプレーヤー情報設定になる ――性別ヲ選ンデ下サイ 『女っと』 ――プレーヤー名ヲ入力シテ下サイ 『えぇ~っと、適当に……、彩子(アヤコ)でいいかな…』 ――ヴァーチャルコピー開始… つまり、彼の考えとはこうだ 新規でやればプレーヤーは彼だけど彼ではない人物で出来るという訳だ。性別を女にした理由はコピーすると自身がプレーヤーになってしまうからである このゲームの便利なとこはコピー時に体型を性別に合わせてくれる ――コピー完了…武器ヲ選ンデ下サイ そうこうしている内に終わったようだ 『武器はっと…、よし大鎌だけでいいや。』 ――以上デ設定ハヨロシイデスカ? 『yesっと。』 余談だがこのゲームのランカー上位はほとんど近接武器がメインだ。理由は簡単で仮想空間内では身体能力は完全に人を超えているので、射撃武器は当たりにくい、だから銃は牽制程度でしか使われていない ――勝チ抜キ者ガイマス挑戦シマスカ? 『あったり前だろっ!じゃなきゃ意味ないし』 そう言い音門はyesを選択した
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