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無常
あたしの全ては無常
涙を流すことさえも忘れてた
増える手首の傷を見るたびに流れる赤い血でさえも
忘れかけていた
傷口が癒えるたびに
偽りの笑顔で笑ってた
誰にも言えないのに
誰かに気付いて欲しい
同情が欲しいわけじゃない
何かが変わればと待ってるだけ
死ぬ程苦しいのに
臆病な心が止どめをささない
壊れていく貴女の顔を見た瞬間だけが無表情のあたしは涙を流していた
この心が同情なのか
本当に悲しいかなんて分からない
ただ静かに泣いていた
深い闇に染まる前に
この鎖を壊すことが出来たなら
また
光の中で
貴女と笑いあえるよ
今はそう感じるから
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