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「俺のナイフは青山さんに渡していたからない…。」
「そうか…。なら始めるぞ!」
俺と柳は床にある障害物を上手く避けながらお互いに近づいて行った。
まだだ…。
もっとひきつけてから…。
残り五メートル…。
俺は今だ!と悟ると、後ろポケットに手をかけた。
その時柳は血相を変えて俺に突っ込んで来た。
俺は少し驚き、その瞬間だけ銃を持っている手が凍りついた。
そのコンマ1秒が俺の敗因だった。
俺が柳に銃を向けたとき、既に柳の右足から繰り広げられたハイキックが俺の手に当たっていた…。
音をたてながら銃が床に落ちた。
「素手でやるんだろ?」
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