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俺は柳にもう一度銃を撃とうと引き金をひく。
カチッ、カチッ…。
何度も引き金をひいた。
カチカチッ…、カチカチカチッ…。
どうやら弾ぎれのようだ…。
柳は俺の異変に気づくと刀を抜き、両手で握ると、こっちに振りかえり飛び込んできた。
「はぁあーー―!」
避ける暇がない!
俺はそう悟ると両手に握った銃を交差させて、降り下ろされた刀を受け止めた。
「はぁ…、はぁ…。」
荒い息が思わず俺の口から漏れた。
「おらぁーーー!」
柳は叫び声とともに力をいれている刀にさらに力をいれた。
ジリジリと刀が俺の顔に近づいてくる。
このままじゃ…、このままじゃ…、やばい…。
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