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彼女達は全員同じ部屋にいて、ベッドが彼女達でいっぱいだったので、部屋には彼女達しかいなかった
彼女達の顔や腕には包帯が巻かれていた。見えはしないが身体も包帯で巻かれているはず…
「おっ、なんだXXちゃんか」
彼女達はさっきまで起きてなにか話していたらしく皆上半身を起こしていた
「変なあだ名を付けるな」
「いいじゃん、かわいくて」
「かわいくない」
「私達の傷は誰のせい?」
……
「…わかったよ。………あと…悪かった…」
傷付けてしまって…
くる資格なんてないのに、ここへきてしまって…
許してもらえるなんて、思ってなどいなかった
謝ればすむ事でもない…それもわかっている…
だから俺は、この病室からでたら死のうと思っていた
死ねるかはわからないけれど、今なら死ねる気がしていた…
「なんでXXちゃんが謝るんだよ💦」
「…なに言ってんだよ……俺がお前達の傍にいたからお前達がこうなっちまったんだし…傷付け、…殺しかけたのもこの俺だ……!それに謝る事しかできない…!!」
「なに言ってんだよ💦傍にいたからってって言っても実際傍にいたがってたのは俺達で、近寄ったのも俺達だ💦半分ストーカーみたいな事もやっちまってた俺達が悪い…これはその罰だよ」
彼女達は苦笑しながらそう言った…
「でも手に掻けたのは俺だ!俺がいたから…」
「そういうネガティブな思考はやめなって💦
それに俺だ俺だって言うけどアレはXXちゃんじゃなかったんでしょ?多重人格者ってやつ…?」
「…知ってたのか?」
「アレは誰がみても変わりすぎてたからね💦自然にそう考えちゃうよ」
彼女達はそう言うと黙ってしまった
……そんなに中の人格と俺は違うのか……?
「だが中の人格でも、記憶がなくても…俺がやったというのは事実だ…!!」
「…………」
皆が、黙った…
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