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「自分を騙すだと………ふざけるなよ…なにも知らない存在が…!!」
「知らないよ?だがそんなの、あとで知っていけばいい事だろ?独りだと考えるな。なにかあったら私達が守ってあげるからさ」
……ダメだ…やめろ…俺を救おうとするな……俺の光にならないでくれ…希望を持たせるな…俺の中の人格が許さない…
「………気持ちだけで…充分だ…ありがとよ…だからもう俺に付き纏うな…」
「気持ちだけじゃお前を救えないじゃん。人間互いに助け合わなきゃ」
「俺は人間じゃない…それに俺の近くにいる事等できはしない…俺の中の人格がお前らを…」
「中の人格?ハハ、大丈夫だよ。だったら私達が束になって相手してやる」
胸が苦しくなってきた…
この痛みは…中の人格が表にでようとしているのか…それとも…
だったら俺は…この女達に恨まれる事しかできない…
まだ意識がある内に…俺が
「だからさ、私達の仲間に…」 鮮血があたりに広がった
その血は、なにかを言いかけようとしていた女達の一人の血だった…
そして俺の手には
ナイフが握られていて
ナイフは血で紅く塗れていた
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