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彼女達の目には、なにが起こったかわからなかったかもしれない
いきなり目の前が紅く染まってしまったから…
多分、初めて人が傷付くのをみただろうから…
俺が刺した、というか斬ったところは右手と脇腹辺り
周りは少しちいさな血の海になっていた
…しかし…なぜだろうか……今まで人を傷付けても、なにも感じなかったというのに…
なぜこんなにも、辛いのだろう……?
なぜ俺は、この場から動けないでいるのだろう?
どうしてこんなにも、心が折れそうな気分なんだろぅ?
「俺は人を傷付ける事しかできない…
恩を仇で返す事しかできない…
近くにいればこうなる!
だから…早く……俺の前から消えろ!!」
お願いだから、早く消えてくれ…
俺の中の人格が目覚める前に……!
女達は、急いで傷付いた女の子に肩を貸して、俺から離れていった
これでよかった…
そう思った
そう思った次の瞬間、僕の意識は遠ざかった…
中の人格が、目覚めたから。
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