†2⃣章†

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記憶が無いっていうのは…… なんといえばいいんだろう… 虚しさや、空白感、そして不思議に思う… でも一番は、恐怖     記憶が無いとは、どうでもいい様に感じる時があるけれど、記憶なんてなくなればいいとたまに言うけれど、本当に記憶がなくなれば、襲ってくるのは   恐怖     わからないという恐怖 空白感という恐怖 思い出せない恐怖 他にもいろいろな恐怖が 襲ってくる           そしてこの時、襲ってきた恐怖は…       絶望、悲しみ、遅かったという後悔、自分のせい、自分が殺ったんだという事実を目の当たりにされた事実… そんな恐怖が 僕の中で渦を巻いていて… 記憶が戻って、最初にみた光景は     壁には血がアートの様に飛び散り、床も血だらけ、一部のところは破壊され、刻まれ、粉砕されていた まさにそこは、殺戮の後になっていて… 僕の手は血だらけになっていて… 武器なしでここまで殺るのかという中の人格の恐ろしさ、そして恐怖が渦まいていた…
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