理由

6/9
前へ
/51ページ
次へ
智「あ・・・。」 相手は子供、少し言い過ぎたか? 爺「申し訳ありません。智貴様の言い分はごもっともでございます。しかし、お嬢様は極度のわがままで自分勝手なので、ご理解をお願いします。」 わがままって・・・、どう考えても行き過ぎだ。 爺「お嬢様を部屋へ連れて行かないといけませんので、今しばらくお待ちください。」 爺はそういって愛をおんぶして部屋をでた。 智「・・・はぁ~。」 智貴は深い溜め息をついた。 結局質問には答えてもらえなかったので、うやむやが残る。 ・・・そうだ、執事に聞いてみよう。 智貴は執事を待つことにした。 智「・・・やばい。」 あれから20分。まだ執事のくる気配がない。 なにがやばいかというと、尿意を感じてきてしまったからだ。 智「こういうときは心を真っ白に・・・。」 できない。そろそろ本格的にまずくなってきた。 智「執事さーん!いませんかー?」 返事はない。 どうするか・・・。 選択肢は3つだ。 ①気にせずここでしちゃえー! ②器具を破壊し、外へ出る。 ③自分の限界を超える。 ・・・・・①をしたら人間を放棄することに・・・。 ②は出来るならとっくにやってるし・・・。 やっぱり③か・・・。 智貴はなるべくなにも考えず、執事を待った。
/51ページ

最初のコメントを投稿しよう!

693人が本棚に入れています
本棚に追加