理由

9/9
前へ
/51ページ
次へ
智「あ、わりぃ。」 パタン しまった。 自分が抜け出したのがバレてしまった。 ダッシュで廊下を走り、窓を探す。窓さえあれば外へ出られる と、後ろからスーツを着た男が追ってきた。 智(やばい!) 角を曲がると、前方に窓があった。 後ろの男はいつの間にか3人になっている。 智貴は今まで生きてきたなかで一番の走りを見せ、そのまま窓を突き破った。 ガシャーン! 智(やった!) そして地面に滑り込む。 と思ったら、智貴は空を飛んでいた。 智「あ・・れ?」 そのまま下へ落ちて行く。 智「うわぁぁぁぁぁ!」 ドス! 鈍い衝撃。智貴にはまだ意識があった。しかし、全身に激痛が走っているため、いつ気を失ってもおかしくはない。 上を向き、窓を確認する。割れた窓があったのは8階だった。 智(あんな高さから・・・。俺死んだなぁ。あぁ、まだやりたいこととかあったのに・・・。) 智貴は目の前が真っ暗になった。
/51ページ

最初のコメントを投稿しよう!

693人が本棚に入れています
本棚に追加