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智「あ、わりぃ。」
パタン
しまった。
自分が抜け出したのがバレてしまった。
ダッシュで廊下を走り、窓を探す。窓さえあれば外へ出られる
と、後ろからスーツを着た男が追ってきた。
智(やばい!)
角を曲がると、前方に窓があった。
後ろの男はいつの間にか3人になっている。
智貴は今まで生きてきたなかで一番の走りを見せ、そのまま窓を突き破った。
ガシャーン!
智(やった!)
そして地面に滑り込む。
と思ったら、智貴は空を飛んでいた。
智「あ・・れ?」
そのまま下へ落ちて行く。
智「うわぁぁぁぁぁ!」
ドス!
鈍い衝撃。智貴にはまだ意識があった。しかし、全身に激痛が走っているため、いつ気を失ってもおかしくはない。
上を向き、窓を確認する。割れた窓があったのは8階だった。
智(あんな高さから・・・。俺死んだなぁ。あぁ、まだやりたいこととかあったのに・・・。)
智貴は目の前が真っ暗になった。
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