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爺「しかし、智貴様には驚かされました。」
智「はい?」
愛を爺が連れさってくれたので、かなり落ち着いた。
爺「この屋敷の8階から落ちて、軽い打ち身ですんだのですから。」
智「やっぱり・・・8階だったのか。」
頭のなか。今思い出すと、言い知れぬ恐怖が襲って来る。
智「あ、そういえば。ここはどこなんですか?」
爺「ここですか。ここはお嬢様の別荘でございます。」
智「べ、別荘って・・・。愛の名字はなんていうんですか?」
爺「不動院でございます。」
不動院!?
不動院っつったら、世界でもトップクラスの会社じゃねぇか!
だとしたら、愛はその社長の令嬢!?
あぁ、俺はなんて粗相をしたんだ。
あいつにとって俺の家庭を壊すことは容易い。
いまからでも物腰をひくくしなければ!
智「・・・ちょっと愛様のところへ行ってきます。」
体を起こし、ベッドからでる。しかし、
智「ぐっ!!」
体に激痛が走り、動けない。
爺「め、滅相もございません!打ち身と言ってもまだ安静にしていなければいけません。」
爺に担がれ、ベッドに寝かされる。
爺「しばらく安静にしてください。」
爺はそう言い残し、部屋をでていった。
することが何もないので、智貴は眠りについたのだった。
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