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愛が自分の家の情報をなにも知らないため、交番にはいけず、辺りを探すしかなかった。
と、どこからか声が聞こえてくる。
「お嬢様ー!お嬢様ー!」
愛「む、爺の声だ。そこを曲がって。」
言われた通り角を曲がると、黒い車の前でタキシードを着た老人がいた。
「おぉ!お嬢様!無事でしたか!」
愛は智貴の腕から飛び下り、爺と言う人へ走っていった。
「あなたがお嬢様を、ありがとうございます!」
爺は智貴へと歩みより、深々とお辞儀をした。
智「いえ、俺はなにも・・・。」
愛「爺!早く車をだして!」
愛はいつの間にか車に乗っていた。
「はは、申し訳ございません。」
爺は再びお辞儀をして車へ戻っていった。
愛「ねえ、無礼者。」
智「なんだよ。」
愛「名前は何ていうの?」
智「大城智貴だ。」
愛「そう、わかった。」
車の窓が閉められ、走り去って行った。
智「礼もなしかよ・・・。つーか何者なんだ?」
智貴は疑問を感じながら、学校へ向かった。
愛「爺、お願いを頼める?」
爺「なんなりと。」
愛「あの人・・大城智貴を・・・・。」
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