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でもこれで「貞子」が合コンをセット出来た謎が解けた
サイトでのやり取りなら風貌は関係ないからなぁ…
と僕が考えていると
「でも凄い偶然だね。これって運命!?赤い糸感じちゃうよね」
「アマギ」が笑った
つられて僕も笑ったら
「何ニヤけてんのよ。冗談よ。冗談」
急に口調が変わり
「あたし達が高校生っていうのは絶対秘密だからね。バレたらお姉様達に何言われるか。ひ・み・つ!!
ドゥユーアンダスタン?」
またそれか…
「…あぁ、みんなも楽しんでいるみたいだしそんな無粋な真似はしないよ。
イエスアィドゥ」
それを聞いた「アマギ」は
「ありがとう。飲み込むが早くて助かったわ。やっぱいい奴なんだね直樹は。さぁそう決まったら戻って食べないと。バイト代バイト代」
そそくさと戻る「アマギ」の背中を見ながら僕はちょっと微笑んだ
合コンはその後よどみなく順調にお開きになり二次会の話になった
「貞子」が
「カラオケ行く人は手をあげて~」
とお調子言うとなんと僕を除いて全員挙手
焦って何故か「アマギ」に目をやると睨んでる
「…じゃあ」
と渋々僕も手をあげた
思う壺だな…
またもや男性陣自腹確定のカラオケに向かう途中に「アマギ」がそっと僕に近付き耳打ちをした
「途中で二人でバックレよう」
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